眠りの森に迷い込めば・・・~その1~2007年01月10日

写りが悪くてすみません。「眠りの森~」の第3幕、「青い鳥とフロリナ王女」のフロリナ王女の衣装です

某日、長年の夢だった「眠りの森の美女」を見に行ってきました。 ちょっと遠出の旅でしたが、当日は天候も良く会場入りできました。

今回はレニングラード国立バレエ団の「眠りの森」だったのですが、この「眠りの森の美女」、「白鳥の湖」にくらべて開催されるチャンスが少ないように思います。 ミケも今回生でみるのは初めて! 「眠りの森~」が、上演されることが案外少ないのは、登場人物が大変多いのである程度の人数が必要とされること(規模が大きなバレエ団であることが必要)、そして、主役のオーロラ姫はダンサーにとっては他の演目よりハードなことがその原因らしいのですが・・・ 今回も、昨年末からの公演だったにも関わらず、「眠りの森~」は昨年と今年の2回のみでした。

そんな訳で、昨年夏にチケットを入手してからこの日を楽しみにしていました!

で、感想はというと・・・

「眠りの森~」は本当に楽しめるバレエです! 豪華で華やかで(特に第3幕はオーロラ姫の結婚式だし!)、おまけに童話のキャラクターがでてくることもあり、「くるみ割り人形」と同じくらい、小さい子供にも楽しめる作品なように思います。 前回レニングラード国立の「白鳥の湖」を見た際、ロシアらしいなんともクールな場面展開に、思わず”ロシア=クールという図式が頭に入ってしまったミケですが、今回いたるところで、”笑える”マイムがたくさんありました。 ざっくり紹介すると・・・

オーロラ姫が誕生したお祝いの席に、招待されなかった悪の精カラボスがそんなに足を上げなくても・・・”というくらい大股で闊歩しながらい登場するのですが、その動作(マイム)を見ている間ミケの頭の中では、「なんで、あたしを招待せえへんかったんや!!」とだみ声(←しかもなぜか関西弁)が響いていました(笑) で、その後王様や王妃様に悪態ついていたカラボスに「まあまあ」と宥めに入った侍従がいたのですが、逆に八つ当たりされて、カラボスに頭のてっぺんの髪の毛をむしり取られちゃうんです!!(←まさかこんなところで禿ネタにあうとは・・・) その侍従、次のオーロラ姫が16歳になった第2幕にもでてくるのですが、帽子を脱いだシーンでは、やっぱり頭は禿げたまま(笑)16年後も映えてこなかったようです。

他にも、第3幕の結婚式のシーンでは、童話の主人公たちがお祝いにかけつけるのですが、長靴をはいた猫と白猫の踊りのシーンでは、とにかくコミカルに演じられていて、白猫にちょっかいを出してひっかかれた(ちゃんと白猫役の女性ダンサーは”シャー”と声をだしてました!)長靴をはいた猫が、仕返しに白猫の頭をぽかっ!と叩くと、白猫が「ニャ!」と言ったり。 まるで、コントを見ているかのようなシーンでした。 プログラムのプロフィールでは、白猫役のヴィクトリア・シシコワ嬢はこの愛らしい白猫役は当たり役だそうで・・・卓越した演技力(マイム力)はまさしくそれを感じさせられました。